さる11月20日(火)〜22日(木)、東京ビッグサイトにて開催されたインテリアファブリックス業界最大のイベント「第37回JAPANTEX2018」(主催:(一社)日本インテリアファブリックス協会)。会場には、カーテンやブラインド類、壁紙、カーペットなどの新製品、新デザイン、発売前のプロトタイプなどインテリアデザインの最新トレンドが集結しました。
その中で、もっとも注目を集めた展示が、「Windows Paradise(ウィンドーズパラダイス)2018」です。これはインテリアコーディネーターと、当サイトおなじみの「窓装飾プランナー」の両方の資格を持つ窓装飾のプロ中のプロが、オリジナルデザインによるコーディネート展示を行うというものです。参加したのは、毛利志織さん(カーテンギャラリーハンザム)、高橋千鶴さん(インテリア館・美鶴)林準也さん(ジェイ・ファブリック)、森田由紀子さん(スピルトピンク)の4名です。前回の記事で紹介しましたが、そのうち毛利志織さん(カーテンギャラリーハンザム)と高橋千鶴さん(インテリア館・美鶴)は、「カーテン買うならこのお店」の登録ショップに所属するスタッフです。
今回は、その実際のコーディネート展示をご覧ください。
全体の展示コンセプトは「多世代の住まいの物語」。子供も巣立った高齢の大家が暮らす大きなお屋敷を借家に転換し、中庭を囲むそれぞれの部屋に、シニア男性、子育てママ、独身女性、男子学生といったさまざまな世代の人たちが暮らしている、という設定の中で、4つの世代別インテリア空間をコーディネートされました。
まず大家のシニア男性宅です。担当したのは林準也さん。オーセンティックなオリエンタルテイストですが、電動ブラインドなど高齢者向けの機能性も取り入れています。
次に高橋千鶴さんによる、子育てママ向けのコーディネート。子どもたちの元気をイエローベース、母の芯の強さをグレーベースで表現、また女の子の大好きなリボンとフリルで部屋全体をデコレーションしています。
独身女性の部屋を手がけたのは毛利志織さん。オンもオフもゆったり過ごせる癒やしの空間です。カラーレースをたくさん使用しています。ギャザーやバルーンシェードなどスタイルも多彩にして、カラフルな光とともに楽しめます。
そして男子学生の部屋は森田由紀子さんです。UKロックをこよなく愛する19歳の青年をイメージしたコーディネートです。父のように慕う大家さんの影響でビートルズにハマっています。壁には、今回担当した4名の顔をプリントしたデジタルプリント壁紙が貼られるなどなんともロックな空間になりました。
いかがでしょうか。「窓装飾プランナー」の提案力のすごさというのがお分かりいただけたのではないでしょうか。インテリアのコーディネートというのは、住まうその人によって変わっていきます。それはなかなか自分では分からないものです。その潜在的なニーズを引き出し、形にしてくれるのが「窓装飾プランナー」なのです。
毛利志織さん「カーテンギャラリーハンザム」(神奈川県川崎市)