新型コロナウイルス感染症の拡大によって、カーテンをはじめとするインテリア製品にも、抗菌・制菌、抗ウイルス機能を有した製品のニーズが高まっています。しかしながら、その機能がどのくらい効果があるのか、わかりにくいところもあります。そこで1つの目安になってくるのが「SEK」マークです。
「SEK」マークは、一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)が設定する基準に合格した製品に付与されるマークです。もともと1980年代はじめに「防菌防臭加工」の靴下が流行しましたが、メーカー各社で試験方法や評価基準が異なっており、消費者に混乱が生じてしまいました。そこで1983年に「繊維製品衛生加工協議会」(現在の一般社団法人繊維評価技術協議会)が設立され、評価方法、評価基準等を統一する基準を制定、1989年8月からSEKマークの認証を開始したのがはじまりです。
現在は、「抗菌防臭加工」以外にも「制菌加工」「抗かび加工」「光触媒抗菌加工」「抗ウイルス加工」「消臭加工」「光触媒消臭加工」「防汚加工」など、さまざまな機能を、異なるカラーで表示しています。ちなみに、「SEK」とは「Sen-i(繊維) Evalution(評価) Kino(機能)」の略称で、「S=清潔」、「E=衛生」、「K=快適」これらの頭文字を合せてSEKとも言われています。
さて、カーテンにおける抗菌・抗ウイルス関連の「SEK」マークには、「SEK制菌加工」(特定用途・赤色)、「SEK制菌加工」(一般用途・オレンジ色)、「SEK抗ウイルス加工・黄色」の主に3つがあります。
「制菌加工」は、生地上の細菌の増殖を抑制する加工のことで、そのうち「特定用途」は病院や介護施設向けに機能が充実された製品に付与されます。対応する菌は黄色ぶどう球菌、肺炎かん菌、MRSAです。一方の「一般用途」は一般家庭を対象としたもので、黄色ぶどう球菌、肺炎かん菌を抑制してくれます。
そして「SEK抗ウイルス加工」は、生地上の特定のウイルスの数を減少させる加工(ウイルスの働きを抑制するものではありません)のことです。特定のウイルスとは、A型インフルエンザウイルス(H3N2)とノロウイルスの代替えとなるネコカリシウイルスです。どちらか、あるいは両方のウイルスの数を減少させる効果がある生地に「SEK抗ウイルス加工」マークが付与されます。
新型コロナウイルスでの効果が実証されているわけではありませんが、清潔で安心・安全な住環境を維持するために、「SEK」マークが表示されたカーテンを使用するのも1つの選択肢になるのではないでしょうか。
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