アメリカ・PANTONE(パントン)社は、このほど「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2023」を発表、来年の注目色として「18-1750 Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」が選ばれました。
今回、カラーの専門家である網村眞弓氏(Color Design Firm代表)に解説をお願いしました。
■パワフルで力強いエネルギーに満ちたカラー
網村眞弓氏(Color Design Firm代表)
2023年は、パワフルで力強いエネルギーに満ちた「18-1750 Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」が選ばれました。深みのある赤で、勇敢で躍動的。楽観的な喜びを表す色として選ばれています。
ビバ・マゼンタは自然由来の色で、コチニールから抽出されるカーマイン・レッドの色です。この赤は、強く明るい染料として古来から珍重されて来ました。今回は、今までにない型破りな色、メタバースに通じる色として選ばれています。
この色は、ディズニーの新作アニメ「エンカント」の挿入歌What Else Can I Do?のシーン。最新作の「ストレンジ・ワールド」での力強く神秘的なシーンにも使用され、メタバースの世界感が表現されています。
また、日本でも、近年お洒落な女の子の間で大人っぽくて飽きない色として、ランドセルで人気の色になっています。また、インテリアでもアクセントや、インパクトのある風合いを活かした表現で様々に使われています。
ビバ・マゼンタは、面で使ってもその良さが味わえますが、インパクトのある色なので、例えばトリミングやフリンジ、タッセルやラグなどとして、アクセントで使っても素敵です。はっきりした明るい色で、一つ加えるだけでも新鮮で力強い躍動感が味わえるでしょう。
光と香りの色としてデザインされた薔薇柄の織物。こんなクッションを一つ加えるだけでも、大らかで楽観的な、この色らしい大胆さが加わります。また、馴染みやすいドットで取り入れても、インテリアに活気と躍動感がプラスされます。
手漉き和紙、漆、突板、起毛など、日本らしい風合いある素材の壁紙でビバ・マゼンタを取り入れても素敵でしょう。この赤は、日本の伝統の色として認識される赤でもあります。日本語の夏からくる名のNatsuは、日本文化の多様性と歴史に触発された、本物の木版画のようなフランスの壁紙です。折り紙の力強い柄が花見のイメージで一面に散りばめられています。
ビバ・マゼンタは、時代を象徴する革新と変革の色。そして、一度見たら忘れられない鮮明で力強いエネルギーに溢れる、楽観的喜びに満ちた躍動の色です。大きな面はもちろん、小物やアクセントとして、様々に楽しめるでしょう。
「18-1750 Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」を取り入れたインテリアコーディネート、素敵ですね。
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